2013年6月11日火曜日

僕はきみのことを誤解していた。

図書館の日本語教室で出会った高校生が、学校で初心者向けに日本語を教えていると言っていました。

「よかったら来てください」 と誘われて、その日に日本語教室で会った日本人みんなで行ってみることにしました。

彼の名前はルー、あだ名はショーグン。
友達のフー、あだ名はオダギリ、といっしょになかなか面白い話をしてくれます。

よく知っているなと思うような日本のことわざなどを言ってみたり、
(金は天下の回り物、とか。ちなみに彼の好きな言葉は一期一会。フーは高嶺の花)
日本語の冗談も言えたりします。

なんというか、「日本人のツボを抑えている」かんじだとYoko先生が言っていました。

 
夕方、宿まで迎えに来てくれて、歩いて彼の通っている高校に向かいました。

高校の正門

今はちょうど夏休みに入ったところらしいですが、グラウンドではサッカーやバスケットをしている高校生達がいました(部活でしょうか)。

校舎の入り口で、日本に行ったことがあるという先生に会いました。
「ルーさんの授業を見に来ました」と言うと、
「彼は、とてもよい生徒だ。一生懸命勉強している」と話してくれました。

その日、日本語を習いに来ていたのは、中高生の男女10人くらい。
それぞれのレベルも違うから、教えるほうも大変そう。

ルーさんは、教える内容をきちんと準備してきていた。

まずは自己紹介。
そして、準備してきていた、「場所を尋ねる」例文をホワイトボードに書いて、読む練習。
会話形式だったので、日本人と生徒がペアになって練習しました。
そして、意味の説明、という流れでした。

授業風景
恥ずかしがる生徒たちに、
「立ってください。大きな声で言ってください」
と、しっかり先生をしていました。

ルー先生
授業が終わって帰り道、自転車を押すルーさんと、並んで歩きました。

授業が終わるともう日が暮れて
「いい先生だね」と僕が言うと、
「ありがとうございます」とちょっと照れたように言い、
「教えるのはいいですけど、私はたぶん先生にはなりません」と続けました。

「他にやりたいことがあるの」と聞くと、
「本当は医者になりたいです」と答えました。

「僕の村には医者がいないです。(助かる)病気で死ぬ人もいます。だから医者になりたいと思いました。でも医者になるには7年も勉強しないといけないです。どうなるかはわかりません」

そういうことを少しずつ話してくれました。

「ルアンバパーンで一番よかったのは何ですか」と聞かれたので、
「托鉢もお寺もマーケットもよかったけど、日本語教室でラオスの若い人たちと話ができたのが一番よかった」と僕は言いました。


僕の宿まで戻ってくると、「これからお寺で英語を教えてくれるので、行きます」と言って、彼は自転車に跨りました。
「さようなら、また会いましょう」言い慣れたかんじでそう言って、去っていきました。


僕ははじめ、「日本語は上手だけど、なんか軽いかんじだな」、と彼のことを思っていました。
でもそれは、違いました。

日本語を勉強して、教えて、英語を勉強して、土日はホテルの受付でアルバイトをして。

頑張れ、というのは人に言う言葉ではなくて、
自分に言う言葉かもしれません。


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