出会いではじまるチェコ。

彼はぱらの花を一輪持って、空港まで迎えに来ていた。

もちろん僕の彼ではない。

ヘルシンキ(フィンランド)からチェコのフライトで隣の席になったアンドレア。
以前、交換留学生として一年間フィンランドで勉強していて、今回は夏休みの一ヶ月その時の友達のところへ遊びに行っていたらしい。

僕たちが(一応)新婚旅行で世界一周中だというと、
｢私も早く結婚したい。彼がプロポーズしてくれるのを待っているの｣

そんな彼女を、彼が空港でバラの花を持って待っていた。


チェコでのことは宿も予定も特にまだ決めていなかった僕たち。

彼女が｢学校の寮に泊まれるかも｣と連絡してくれて、さらにそこまで連れて行ってくれた。
ヨーロッパの学校では、夏休みの間寮を宿泊施設として利用できるところがあるようだ。

今は寮に住んでいないのに、わざわざ僕たちを案内してくれたアンドレア。
(彼は重い荷物を持って、仕事場に戻っていった)

入り口。自分たちだけではわからなかったと思う。

｢ちょうど、学校の友達にも会えたし、 よかったわ｣

寮とは言っても、3つベット(ドミによくある2段ベットではない)がある部屋を2人で使わせてもらった。

部屋。寮って言ってもとても明るくてきれい。

トイレは部屋の外だが、シャワーは部屋に付いていて、各階には簡単なキッチンもある。

とりあえず乾杯

中庭もあり静かでゆっくりできる。


彼女とはメールアドレスを交換して別れたのだが、後日プラハのことをいろいろメールで教えてくれた。(また会う予定だったが彼女が風邪を引いてしまい会えず。いっしょに写真も撮らなかった)


ありがとう、アンドレア。
部屋もよかったけど、彼女との出会いが一番よかった。

出会いにはじまるチェコ。


明日はもっとビックリする出会いが。


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