2013年8月15日木曜日

見てはならないもの。



自然という名の彫刻家が、この世にふたつとない風景を造りあげ、人がまたノミを振るった。縦横に走る多彩な谷、妖精の煙突と呼ばれた奇岩の群れ、いたるところに穿たれた洞窟住居。そこでひっそりと営まれた暮らしを支えたのは、たゆみないキリスト信仰だった。この土地をトルコの人々は名づけた、『ギョレメ、見てはならないもの』と。
 (ガイドブック「わがまま歩き トルコ」より引用)


ギョレメに着いた翌日。

ハイキングコースの一つである「ピジョンバレー」を歩いてゆく。

そこには、さらなる奇岩の群れ。




中には家のように窓や扉のあとがある岩もありました。
中はひんやりしています

そう、実はこんな奇岩を住居としてわりと最近まで使っていたのです。

ローマ時代後期に広まったキリスト教は、皇帝の弾圧を受け、逃れたキリスト教徒たちは、このカッパドキアの谷に隠れ住んだのだそうです。

よく見ると階段が・・・

岩に空けられた窓。部屋にはノミを振るったあとがはっきり残っている。

転がり落ちそうな場所にある岩に住んだあとが、いくつもいくつも。

住みつこうとすること、暮らし、生きていこうとすること・・・。

奇岩の群れはあまりにすごくて、いっそ恐怖を覚えるような迫力を帯びている。
岩の間を吹き抜ける風は強く、夏でも肌寒いくらい冷たい。
こんな場所に「暮らす」ということ。

いったいどれほどの思いで住み着いたのだろう・・・。
なんだか胸がいっぱいになる。

ピジョンバリーからウチヒサールの城塞へ行く。

城塞から見た風景
そこからラブバレーを通ってギョレメへ。

歩いてしか見られない風景にいくつも出会った。


 





異世界のような光景!
ただただ圧倒されました、岩に。

物語が生まれそうです。


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