カッパドキアの次に僕らが向かったのは、コンヤという街。
トルコと言ってもイスタンブールとカッパドキアくらいしか知らなかった僕たち。
(妻は知らなかったと言っていたが、首都はアンカラ)
イスタンブールの絨毯屋Sufiのオスマンさんの故郷。彼の話を聞いて言ってみようとなった。
イスラム神秘主義のメヴレヴィ教団を創設したメヴラーナ・ルーミの霊廟があり、毎週土曜日にはセマー(旋舞の儀式)がおこなわれるそうだ。
僕らは土曜日に合わせてコンヤに移動した。
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ところで関係ない話ですが、「コンヤ」と検索すると「今夜アナタと眠りたい」というゲームの広告がでてくる。
流行っているんでしょうか。
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メヴレヴィ教団についてはここで語るほど詳しくはないけれど、創設者ルーミの有名な言葉をいくつか紹介します。
・わたしのもとへ来なさい。あなたが何を信じていようとも、無神論者であろうとも、わたしのもとへ来るのです。
・こころのままにあれ。さもなくばあるがままの心を持て。
イスラム教のことはよくわからないのですが、毎日「アッラーは唯一の神」とお祈りしているし、何というか他の宗教と相容れないイメージを持っていた。このような寛容性を持った宗派もあるのだなと思った。
下の言葉は、ちょっとかっこよく訳してありますが、英語から直訳すると「自分がそうであるように人から見られるようにするか、人から見られているようにありなさい」というかんじでしょうか。
(Either seems as you are or be as you seem)
人から見られているイメージと、自分の本当の姿。
いずれにしても、いいほうに一致させて生きたいです。
ルーミーの霊廟は現在博物館になっています。
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セマーの儀式は土曜の夜21時から。
メヴラーナ文化センターの立派な円形劇場で行われる。
僕らは期待しすぎて早く着いたので、3番のりだった。
開始時間が近づくとどんどん人が増えてくる。
歌(祈り?)と笛と太鼓の音楽に合わせて、黒い外套を脱いだ踊り手(セマーゼン)達がゆるやかに回転を始める。
胸の前で組まれて肩に置かれていた両手は、回転を始めるといったん腰の辺りまで降りてから、体に沿って上がっていく。帽子の先から上へと抜けて、右の掌を上向きに、左を下向きにして回転を続ける。
(右手から、神の精神的な恵み(愛)を授かり、下向きにされた心臓に近い左手で、それを地上の人々に分け与えることを表わしているという)
首を少し傾けてまわり続ける。
回転が止まるとき、白いスカートがくるくると体に巻き付いて解ける。
1時間ほどで儀式は終わり、セマーゼンは再び黒い上着を身に付け退場していった。
なんとも言えない、不思議な時間だった。
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僕たちはあまり感想を言い合うこともなく、街灯で明るい夜道を歩いて宿まで帰った。
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とても魅力的な記事でした。
返信削除また遊びに来ます!!
ありがとうございます!また遊びに来てください。
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