2014年1月19日日曜日

心の眼で見るケツァール(ボケテ)

ボケテ(パナマ)

お祭りのためか、夜遅くまで音楽が大きな音で流れていた。
しかし今日は早起き。

昨日宿のおじさんに聞いていた通り、ローカル乗り合いバンに乗ってBajo monoを目指す。


宿のおじさんは常にテンション高い。
 僕らが初めの夜に宿の空きを聞きに来たときも、
「明日は、ここの部屋が空くから、ゲッツ!(古い?)」
と大げさなジェスチャーで示す。

しかし翌日行ってみると、違う部屋だった。
まあ泊まれたからよいけど。


そんなおじさんの説明は、もはや読めないくらい地図とメモ帳に書き込まれた。


判読が非常に難しい。

まあともかく、行き先を言ってバンを探す。
早朝からたくさんのバンがあるのですぐに見つかった。

が、しばし人を集めるために待つ。

出発してからも道端で車を止めて乗り込んでくる人がたくさんいる。

コーヒー農園に働きに行く人。
(おそらく)夜通しお祭りで遊んで、村へ帰る若者。
子供連れのお母さん。

Baho monoに着いた時に、トレイルの入り口まで行きたいというと管理棟まで乗せていってくれた。


看板にケツァールが。期待していいのか?

ちょうど、国立公園管理の人と同じバスだったからかも。
しかしそのおかげで、入場料(外国人5ドル)はしっかり徴収された。
(帰りに管理小屋を通ったときには誰もおらず、鍵までかかっていた・・・)

道の説明や注意事項を聞く。

30分ほど歩いて羊のいる牧場を抜け、




川を数回渡ったところからいよいよトレイルに入る。

鳥の声に耳を澄ませながら、ゆっくり進む。
(しかしケツァールの鳴声ってどんなだったっけ?調査不足ですな)

ぬかるんだ所には木が並べてある。

橋のない小川を渡り、



急な斜面をジクザクに登って、




Mirador(展望台)de las Rocasというところまで行ってみるが、眺めの良いところってどこ?
今日の目的は登山ではないので、キリのいいところまで行って、持参したサンドイッチを食べて山を降りた。


鳥みたいな花。


しかし、野生の鳥を見つけるのは難しい。
小さな緑色の鳥や、茶色い鳥など数種類は見たけど、
昨日宿の庭に来ていた鳥たちのほうがきれいに見えたよ。

そして、鳥を探しながら歩いていて、
お目当てのケツァールは見つけられないまま、一瞬の隙に妻を見失った。

どこに行った?
通常であれば選択肢としては、
後ろか、先に行ったかの2択なのだが、妻は道迷いの天才的才能を持つ。

道はわかりやすいが、踏み跡や分岐がないわけではない。
変な道に入っているんじゃないか?
ちょっと待ってみるが来ない。

僕が先に歩いていたはずなのに、ちょっと戻ってもいない。
どこかで抜かれたのか?

妻は、僕が先に行っていると思っているはずなので、急いで降りる。
ぬかるみで足跡を探してみたけど、多すぎてわからない。
自分の地下足袋のあとはわかりやすくていいんだけどな(先分かれてる靴なんて他にない)。

だいぶ戻った小屋のところで出会った地元の親子に、迷子のお尋ねをする。
「ニホンジンの女性を見ませんでしたか?ピンクのカッパを着た、背の小さいのなんですけど」
「見てないね」

これでまた迷って、少し戻って待ってみる。
来ない。

結局ずっと降って、トレイルから道に出たところで追いついた。

ケツァールは見つからなかったけど、妻が見つかってよかった。


「いや、いたんだけど見つけられなかっただけだよ」
「(心の眼で)見たね」
「見られなかったけど、見たことにして日記とかに書いてたら、10年後くらいには見たって思い込めるかもよ」

などと、残念な気持ちで歩きながら負け惜しみを言う。

記憶も記録も改ざんできる。

でも、ふだんから嘘つきなれてないと、嘘をついたことが忘れられないかもしれませんね。
自分を騙すのは難しい。


ちゃんと覚えておくためにもう一度はっきり書いておくと、
ケツァールは見られませんでした。

(見たのは看板のケツァールだけ)

 

*おまけ
 
ケツァールトレイルから少し降ったところに、滝の看板があった。
疲れていたし、「まあここはいいか」という気分で看板を見ていると、
上からX-Japan(のTシャツを着たパナマ人)が降りてきた。

Xは、日本に交換留学をしていたことや日本のパナマ大使館で働いていたこともあるそうで、きれいな日本語を話した。

「すごくよかったですよ」

という彼の話を信じて、行って見る。
Lost Waterfallというなかなか冒険心をかきたてるような名前がついている。
入場料は別途5ドル必要。


あえて滝そのものの写真は上げません。心の眼で。

ぬかるんだ山道を頑張って登り降りして3つの滝とも行ってみたが、滝自体はそれほど落差があるわけでもないし・・・(僕の個人的な感想です。参考までに)

きっと感動が足りないのは、そこにいたるまでの苦労が足りないから?
降りで膝が痛いくらいだったけど。
(マチュピチュだってインカトレイルを何日も歩いてたどり着いたら感動ひとしおらしいし。いや、マチュピチュはいいですよ。僕は今回は行ってないけど)


bajo mono村の分岐まで道を歩いて、乗り合いのバンに乗って帰った。
よく歩いた一日。
久しぶりにビールで乾杯。
お疲れ様。





*情報
・Sendero de los Quetzales
 ボケテの町の広場の1ブロック上から、乗り合いバンが出ています。
 最寄の集落Bajo monoまで2ドル。入り口の管理棟まで行ってもらうと3ドル。
 
 入場料5ドル

 帰りは管理棟までバスが来ないので、bajo monoの分岐まで降りてバンをつかまえます。

 


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