2013年7月7日日曜日

はじめからルールを決めないというルール

屋台のおばさんから妻が買った練乳たっぷりの甘ったるいカンボジアコーヒーを、
橋の上のベンチで飲んでいると、
上半身裸の子供が氷の入った赤い色のジュースを飲みながらやってきて、
コーヒーを指差し、くれと言う。

僕は「No」と言う。

また別の上半身裸の子供がやってきて、
前の子供が飲んでいたジュースを勝手に飲んでから、
「One dollar」と言う。

僕は断る。


マーケットでご飯を食べている時にやってくる物乞い。

目の見えないお父さんが子供に連れられてやってきたり、
汚れた服を着たおじいさんとおばあさんがやってきたり、
破れた服を着た子供がやってきたり。

西洋人のおじさんが、
「ここは食べるところだ」と強い口調で言った。

僕はそこまで言えないけれど、正直言って、食べている時に来ないで欲しい、と思う。

でも彼らは考えているわけではないかもしれないけれど、経験上知っている気がする。
食べている時に来られるとお金を払う人が多いと。

食べている人は動かないし、楽しい気持ちを乱されたくないから?お金を払う人も多いだろう。 
などと考える僕は冷たい人間でしょうか。

物乞いがいるところでも、人々は食べ物をけっこう残したり、捨てたりしている。
物乞いの人たちは食べられないほどに貧しいと勝手に思っていたけれど、そうでもないのかな。

そもそもこの人たちは本当に、(物乞いをしなければいけないほどに)、貧しいのか
などとも考えてしまう僕は冷たい人間の仲間入り。

どうしたらいいのかな。

例えば、お金を渡すも渡さないも、自分なりの行動を根拠を持って示せる人もいるかもしれないけれど、僕にはまだわからない。

自分に都合のいい意見を引っ張ってきて、理由付けはたぶんどっちでもできる。


どうするのか。
はじめから、ルールは決めないことにした。

どこかへ行ってくれと追い払うこともあるかもしれないし(まだしてない)、

目も合わさずに通り過ぎてくれるのを待つこともあるし、

自分の知っているお祈りをしてあげることもあるし、

お金を渡すことがあるかもしれない(まだしてない)。

・・・・・

僕の心を乱すものと、その時々向き合っていく。

日本での僕らの暮らしも、旅をしている僕らの暮らしも、
彼らと無関係とは言えないほどに世界はつながっていて、
僕はたくさんの矛盾を抱えている。

僕の心を乱すもの。

彼らは、僕の矛盾に向かって手を伸ばしてくる。


でも僕は旅を続ける。


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