2013年11月15日金曜日

電車に手を振る羊飼い。

マラケシュ→タンジェ

マラケシュ発の電車。


窓の外には、広々としたのどかな気色が広がっている。
羊の群れを連れた男が、電車に向かって手を振っているのが見えた。

羊飼いは僕らに向かって手を振っているわけではないけれど、窓から見えるその姿は絵になるなと思う。

羊を連れて歩く彼を見て、いいなと思う瞬間もあるけれど、僕はほんとうにそういう暮らしに憧れているわけではなく、きっとただ、いろんな暮らしがしてみたいだけなんだと思う。

「あれこれやってみるのもいいけれど、それは20代のうちまで。30を過ぎてまだ定まらないなんてみっともない」
と言われたことがあるのを思い出した。
 

僕はもう31歳。

残念ながら、羊飼いは映ってないです。


マラケシュを出た電車は、順調に走り、カサブランカで乗り換え。


カサブランカの駅。カサブランカはモロッコ一番の都市(ちなみに首都はラバト)
乗り継ぎの待ち時間があったので、駅の近くで、昼ご飯を食べた。

カサブランカまではすいていたのだが、そこからは人が増えて、コンパートメントタイプの客室に常に5、6人はいる。

タンジェに着いたころには日も暮れて、暗くなっていた。

**
駅を出たところにいたタクシーは、はじめ50ディルハムと言ってきた。
悩むこともなく歩いて進んでいくと、「1人10ずつでいいぞ」、とすぐになる。

しかし、少し歩いてから、流しのタクシーに聞いてみると、「10でいい」
 

途中、他のお客さんも拾って、乗り合いで行く。
**

広場で降りて、少し迷ったが、宿を見つけた。
古くて、インターネットはないけれど、スタッフがよい人のようなのでもうそこに決める。


***
タンジェの街で、子供の物乞いを見た。

服もきれいで髪もきれいに切ってある。
身なりはとてもきれいなのに、そうしなければいけない理由があるのだろう。

僕はまだ、物乞いという行為を自分の中で認められていないから、お金を渡すことができない。
それは逆に、自分がもしそうなった時に、お金をもらえなくともしょうがないということも、認めないといけない。

正解はわからないけど、お金を渡すにしても、渡さないにしても葛藤はあると思う。
***


*宿情報
 Pension Agadir 

 Pettit soccoの近く
 ダブル1泊100ディルハム。
 家族経営かな?若い人もおじさんもとても親切。



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1 件のコメント:

  1. 僕は40過ぎても定まってません。開き直っていきますよ。アチョー♪

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