川からの眺め。

部屋の窓からは川が見える。
川の向こうにはスーパー(ＣＯＯＰ)がある。


朝、韓国人の女の子達はチェックアウトしていった。

｢モロッコも行くつもりだ｣と僕が言うと、
彼女たちがモロッコで会った少年に書いた手紙を託された。

今回は住所もなしで、いつも少年たちがよくいる場所を教えてもらったのみ。
｢会えなければ手紙は捨てていい｣と言っていたけどたぶん会えそうな気がする。

彼女たちが出て行くと8人ドミに僕ら2人だけになった。

川の向かいのスーパー（Coop)で買い物して朝食。
2人だけなので、キッチンも気兼ねなく使える。


今日はブルタバ川(ドイツ語ではモルダウ川)をカヌーで降ってみることにする。
チェスキー・クルムロフから下流に15キロくらいのズラター・コルナ(Zlata Koruna)というところまで。

10時過ぎにスタート。
街を川から眺める。
見上げる城壁はひときわ大きく感じる。

街を抜け、少し道路沿いを流れた川は、蛇行しながらのどかな景色の中をゆく。

人気のない静かでゆるやかな川の流れ。

ところどころにキャンプ場があり、人が川を見ながらくつろいでいたり、
川沿いの林の中で、木のシェルターを作って生活してる人がいたり。

競技のカヌーに比べれば、もう引退した老後の人生のような穏やかさ。
激しく波立つ流れのように波乱万丈な人生も楽しいかもしれないけれど、こういう穏やかな暮らしもいいなと思う。

水路の下流側の流れで少し漕いでみる。ボートが重い。

(僕はできれば静かに暮らしたいと思っている、変化をあまり好まない保守的な人間。
やっていることはそう見えないかもしれないけど、精神的な面では。
そういう面を認められるようになった。)


のんびりした川からの眺め。
3時間ほどでゴール地点にに着いた。

川は流れ続けている。

宿の近くのキャンプ場で見つけたパドルのネックレス。

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